NHKの「利家とまつ」でも有名になった金沢は、最近北陸新幹線も開通し、東京から約2時間半で行ける観光地として今国内で最も注目されている場所ですよね。加賀藩の前田家十四代の城下町として栄えた金沢の歴史に触れ、そこに伝わる伝統工芸を一度体験してみたいと思いませんか?
金沢の歴史を感じられるスポットならここ!
金沢に訪れたら、まずはその土地の歴史に触れられるような場所を訪れてみましょう。昔その場所でどのようなことが起こったのか、想像しながら歩くと、より一層面白さが増します。
金沢城公園
現在、金沢城公園になっている場所は、以前前田利家が金沢城を築き、政治を行っていた場所です。城跡は、明治以降に陸軍の拠点として使われ、その後は金沢大学のキャンパスとして利用されていました。現在、当時の伝統的な工法を用いて復元整備を進めているそうです。公園内からは、金沢城の特徴である石垣などが眺められます。
兼六園
金沢城公園の向かい側に広がるのが有名な「特別名勝 兼六園」です。兼六園は、五代目藩主前田綱紀が城に面した斜面に作った蓮池庭がはじまりになったといわれています。その後、代々の藩主によって、広大な庭が整備され、現在の兼六園に近い形になったといわれています。兼六園という名は、白河藩主松平定信によって付けられ、その由来は、兼ねることが難しい対照的な6つの庭園美、「宏大と幽邃」「人力と蒼古」「水泉と眺望」を兼ね備える名園という意味だそうです。
野田山
金沢城の南にある野田山は、前田家の聖地となった場所です。藩祖である利家公をはじめ、歴代の藩主が葬られています。利家とまつの墓は、簡素なものですが、生前の二人の関係のように並んで立っています。
長町武家屋敷跡
長町は、かつて藩士が住んでいたとされる屋敷跡で、土塀が続く町並みで当時の雰囲気を感じることができます。ここでは今でも市民生活が営まれていますが、散策をすれば、至るところに歴史が感じられる趣のある場所です。
ひがし茶屋街
ひがし茶屋街は、五木寛之の「朱鷲の墓」の舞台としても知られている場所です。古い町並みが今でも残り、昔の面影をとどめています。茶屋からは、三味線や太鼓の音が聞こえ、当時の日常の雰囲気を肌で感じることができます。
金沢の伝統に触れるならこれ!
せっかく金沢に訪れたなら、歴史を感じるだけでなく、そこに伝わる伝統工芸も体験してみてはいかがでしょうか? 金沢に伝わる伝統工芸には、さまざまなものがあります。
加賀友禅
季節の花や風景が描かれ、ぼかしを特徴とした品のある図柄の加賀友禅。製作には複雑な工程と職人技が必要ですが、簡単な手描き染めや型染めを体験することができます。中には、図柄の考案から体験できるような本格的なところもあります。
金箔工芸
金沢といえば「金箔」という印象を持っている方も多いですよね。国内の9割以上のシェアを誇る金沢の金箔は、漆器の装飾や屏風、仏壇などに用いられています。金沢の金箔工芸では、ペンダントやコンパクトなどの小物に金箔を貼り付ける体験ができるところや、金箔を食べたり触ったりできるエステなどを提供しているところもあります。金箔を使ったオリジナルのものが作ってみたいという方は是非体験してみては?
加賀蒔絵
高級漆器といわれる金沢漆器は美しい図柄の蒔絵が特徴的です。特に金沢では茶の湯が有名ですが、それに欠かせない道具として珍重されています。加賀蒔絵体験では、下絵の描かれたところに、漆を塗り、金粉等を蒔く蒔絵体験ができます。貴族的な作品を自分の手で作ってみたいという方にはおすすめです。
いかがでしたか? 今最も注目されている金沢は、全国各地から観光に訪れる人が絶えないと聞きます。歴史のある街ですから、当時の面影が残る場所を巡ったり、金沢に伝わる伝統工芸を体験したりして、旅を満喫したいですね。
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