ハンドメイドブームが到来している今、特に注目を浴びているのが「刺繍」です。一針ずつていねいに縫うことで仕上がった作品には温かみがあり、その繊細さに感動することも少なくありません。
刺繍といっても、その種類はさまざまで、それぞれが違う表情を見せてくれます。一見すると難しそうに感じられる刺繍ですが、簡単なステッチもあり、初心者でも続けるうちに本格的な作品を作れるようになります。
今回は、これから刺繍を始めてみたいという方に向けて、代表的な刺繍の種類や、最低限必要な道具、初心者向けのキットなどを紹介していきたいと思います。
刺繍の種類は?
刺繍の種類はたくさんありますが、ここでは代表的な刺繍を挙げたいと思います。
- フランス刺繍
もっとも有名であり、刺繍の原点といわれるのがフランス刺繍です。西洋刺繍といわれることもあります。もともとフランスから日本へ伝えられたため、このように呼ばれています。フランス刺繍は、絵画的なモチーフが特徴で、色合いや雰囲気からはエレガントな印象を受けます。
- リボン刺繍
18〜19世紀の貴族の衣装に施されていたリボンの刺繍が原点です。リボンを使ってモチーフを作っていくのですが、リボンには幅があるため、引き加減に注意しながら刺さなくてはなりません。
- ビーズ刺繍
ビーズ刺繍というのは、その名の通り、ビーズを使ってモチーフを作っていく技法です。ビーズが光を反射するので、豪華な見た目の作品に仕上がります。
- クロスステッチ
古代ビザンチン時代からの伝統的な技法です。布目を数え、表面で2本の糸を交差させながら作っていきます。
- 北欧刺繍
今刺繍の中でももっとも人気が高いのが北欧刺繍。北欧刺繍は、ツヴィストソムと呼ばれ、スウェーデン南部に伝わる伝統刺繍です。編み込みニットのような立体感が特徴的で、小鳥や家、木や動物など、身近なものがモチーフとして用いられています。
刺繍を始めるのに最低限必要な道具は?
それでは次に、刺繍を始めるのに最低限必要な道具を見ていきます。
- 刺繍枠
刺繍枠とは、布をピンと張った状態で針を刺していくための道具です。二重になった枠に布を挟んで使用します。刺繍枠の大きさには種類が色々ありますが、図案の大きさに合わせて選ぶのが一般的です。
- 25番刺繍糸
刺繍に使う糸です。細い糸が6本合わさっています。基本的な刺繍は、すべてこの25番刺繍糸を使って行います。
- 5番刺繍糸
5番刺繍糸は、25番刺繍糸に比べ光沢感があります。ステッチにボリュームを出したいときに使用します。
- リネン刺繍糸
綿100%の刺繍糸ではなく、麻100%の刺繍糸のことです。麻の独特な風合いを出したいときに使用します。
- フランス刺繍針
基本的に刺繍には、フランス刺繍針と呼ばれる針を使用します。普通の縫い針よりは針穴が大きいのが特徴です。
- クロスステッチ針
クロスステッチをしたいときに使用する針です。通常の刺繍針に比べ、針先が丸くなっています。
- 糸切りばさみ
刺繍に使う糸切りばさみは、よく切れて、先の細いものが適しています。刺繍は大変細い作業になるため、糸を切るときに他の糸まで切ってしまわないように注意が必要です。
初心者向けキットには何がある?
これから刺繍を始めてみようという初心者には、刺繍キットの購入がおすすめです。道具は各自で用意しなくてはなりませんが、作品を作るための材料はすべてキットに含まれています。説明書を見ながら作っていくので、初心者でも失敗することなく完成させられます。基本のステッチを覚えられるだけでなく、一つの作品を作り上げる楽しさや感動を味わうこともできます。キットは、手芸店で売られていますので探してみてはどうでしょうか?もちろん、インターネットを通して購入できるお店も多くあります。初心者向けに販売されているキットの多くは、3~6時間で完成するものが多く、価格も1,000円以下のものが多いです。たった1日で完成させられるので、気軽に始められますよね。
いかがでしたか? ハンドメイドブームの今、刺繍をマスターして、生活雑貨や洋服にオリジナルの刺繍を施せるようになると素敵ですよね。温かみのある刺繍をあなたも始めてみませんか?
参考: