「若いころ、やりたくても時間がなくてあきらめた趣味に、再び挑戦してみたい」「趣味を通じて、楽しく一緒に時間を過ごせる新しいお友達を作りたい」など、習い事を始める理由は人それぞれです。ちょっとした目的を持って自分に合った習い事を探しているうちに、いままで興味のなかった新しい世界に出会えることもあるかもしれません。
今回は数ある習い事のなかから、日本文化のすばらしさをあらためて学べる「和」の習い事を3つご紹介します。
1. 茶道:
茶道にはおもてなしの心や作法を学ぶことで姿勢がよくなる、所作が美しくなるなどのメリットがあります。「お客様が来たときに、おいしいお茶をいれてあげたい」という、お茶の味にこだわりたい人だけでなく、「女性らしさに磨きをかけたい」「猫背ぎみだから、背筋をピシッと伸ばしたい」そんな人にもピッタリの習い事です。
また、茶道には、「茶室」という特別な空間を仲間と共有するという魅力があります。茶道を楽しむ人々はその年齢もさまざま。美味しいお茶をいただきながら色々な年代の人々と会話をすることで、新しいことを学んだり友達の輪を広げることが可能です。季節の和菓子と一緒にいただくお茶の味は、家で飲むお茶とはひと味もふた味も違うもの。一緒に教室に通っている仲間たちとのコミュニケーションも弾みますね。
2. 着付け:実用性が高く、教える楽しみもできる
海外の人に“日本”についてのイメージを聞くと、よくあげられるのが「KIMONO(着物)」。しかし、現代社会では日常的に着物を身につけている人が少なくなっています。もし自分で着物の着付けができれば、もっと身近なものになるのではないでしょうか。
着付けを習う魅力には、「着物を着る」という単純な作業だけでなく、日本の伝統について正しい知識を身につけられるということもあげられます。和装時のマナーや動作についても学べますし、資格を取ることも可能です。資格が取れれば、講師やボランティアとして、ほかの人や海外からの観光客を相手に着付けを教えるチャンスもできます。
着物の着付けが自分でできるようになれば、冠婚葬祭のように特別な日でなくても、「着物を着たい!」と思うようになるのではないでしょうか。孫の学校のイベントや、同窓会や謝恩会には上品に着物で参加するのもよし。歌舞伎や日本舞踊の観劇など、着物が映える場所に友人と出かけてみるもよし。着物教室で出会った仲間たちと、いろいろな着物屋を覗いてみるなんている楽しみもできそうです。
3. 和のクラフト:指先の運動で脳の活性化を図る
指先を使った運動や作業は脳の活性化につながり、認知症の予防にもなるといわれています。ちりめん細工、陶芸、折り紙といった日本の伝統的な和のクラフトは、こういった指先の運動にピッタリの習い事です。
なかでも、その繊細な可愛らしさが威力の「ちりめん細工」は、自宅の飾りとしても、友人や家族への贈り物としても活躍できる一品。孫の健やかな成長を祈りながら吊り雛を作ったり、お雛様やてるてる坊主など、季節に合わせたお人形を作ることもできます。お手製のお手玉で、孫と一緒に遊ぶのも素敵なアイディアですね。
伸縮性のあるちりめん生地は扱いやすく、手芸やクラフトに初挑戦というシニアでも挑戦しやすいです。小さくて可愛らしい人形から、豪華なかんざしや手の込んだ壁飾りなど、自分のスキルに合わせた作品を完成させることができます。
心ときめく習い事を見つけて暮らしを楽しく!
習い事といっても、大切なのは自分が「楽しい!」と思え、生活にハリを与えてくれる趣味を見つけることです。「面白そうだな」「これ、私にむいているかも?」そう思える習い事をみかけたら、見学や無料体験にどんどん参加してみましょう。心ときめく習い事に出会えるかもしれませんよ。
参考: