草木染めを始めよう!生活を彩る草木染めの魅力を紹介

草木染めという言葉を聞いたことがありますか?草木染めとは、その名のとおり、化学染料を一切使わず自然界にあるものを材料にして染色することです。自然のものを材料にしているため、化学染料では出せない優しい色合いや風合いが特徴的です。
今、シニア世代の中でもジワジワと注目されてきているのが、この草木染め。ストールやバッグ、シャツなどの日常品などを染め、生活をより豊かなものにしようと試みるシニアが増えてきているそうです。今回は、この草木染めについてご紹介していきたいと思います。

草木染めとは?

そもそも草木染めとはどのようなもの?と思われる方もいるかもしれません。草木染めとは、冒頭でも少し触れたように、化学染料を一切使わず、自然界にあるものを原料として染色する方法のことです。原料となるものは、花びらだったりハーブだったり、樹木や草、葉、木の実など、自然のものなら全て染色の材料になります。その色の数は400色以上もあると言われ、その色合いや柔らかさは、化学染料では真似できないほど。
草木染めの場合、同じ材料を用いても、媒染の種類によって全く別の色のものができあがります。その面白さや奥深さも、草木染めの魅力のひとつかもしれません。草木染めに使われる材料として有名なのは、「やしゃぶし」「やまもも」「すすき」「栗」「むらさきそう」などがあります。

藍染めについて

草木染めの中でも、特に有名な「藍染め」についてご紹介していきます。草木染めという言葉は聞いたことがない方でも、藍染めのことは知っている人がほとんどですよね。藍染めは、日本では江戸時代には「庶民の色」として多く生産されました。現在でも徳島県の藍染めは全国的にも有名です。
藍染めのための染料は、タデ藍で、これを発酵させて作ります。名前のとおり、深い藍色に染めることができ、色が褪せにくいという理由で昔から重宝されてきたようです。もともと藍染めは、古来、中国から伝わったといわれています。藍の特徴でもある強い殺菌作用を利用して、染めた衣服で皮膚病や毒虫を防いでいたという話もあります。

茜染めについて

次に、藍染めに並んで有名な「茜染め」についてもご紹介します。茜染めとは、染料になる植物の根が赤いことから「あかね(=赤根)」という名前がついたといわれています。このあかねの根っこには、浄血や解毒、強壮の作用があると言われており、日本では好んで染められてきたようです。
国内で最も古くから使われた赤色の染料植物としても有名で、日本の国旗である日の丸も、このあかねを使って染められていたそう。次第に、「西の日の色を染める草」ということで、この「茜」という字が当てられるようになったのだとか。
ちなみに、“おとなのプライベートカレッジ”主宰会社のロゴも、茜色を使用しています。

草木染め体験をしてみよう

実際に草木染めを体験できる工房も、国内にはたくさんあります。ハンカチやスカーフ、ストールなどの小物から、テーブルクロスやのれんなどの大物まで染めることも可能です。工房の場所によっては、近くに生える草木を、職人のアドバイスのもと収集し、そこから煮出し、染色するという本格的な体験ができる工房もあります。
天然の色がもつ独特の風合いと、自分の手で染めて出来上がった作品は、いい思い出にもなりますし、愛着のある品になるに違いありません。体験を通して、自分でも始めたいという人は、自宅で行う草木染めの方法を紹介している書籍などもたくさんありますので、そちらを参考にしてもいいかもしれません。
幼いころ、絵の具を混ぜて様々な色を作りだした時のように、自然の草木をつかって、自分の出したい色を想像しながら作業するのは面白そうですよね。

いかがでしたか?優しい色合いと化学染料では出せない独特の風合いが特徴の草木染め。季節に合わせてその時に生える草花を染料にし、季節の移り変わりを色で感じるというのも風情がありますよね。ぜひ一度草木染めを体験してみてはいかがでしょうか?

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参考:

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